スクールの歴史

1992年、田園ラグビースクールは設立した。『東急田園都市線』沿線で事業を営む、赤間敏雄校長の呼びかけに、同沿線に住んでいた永田博氏(故人・当時関東協会理事・ツアーコミッティー委員長)が賛同し、水谷眞氏、浜本剛志氏、伊藤忠幸氏、伊藤隆氏等がコーチとして参加。地元のタウン誌に出した「スクール生・コーチ募集」の告知により集まった、あざみ野駅を中心とする沿線の横浜市青葉区・都筑区、川崎市宮前区の35 名程の子供たちでその歴史が始まった。
幼児・小学生はあざみ野・江田近辺のグランドをホームに活動。中学生は近隣の麻生ラグビースクール・グリーンラグビースクールと合同チームを作り、各スクールの頭文字をつなげてDAGS(DENEN・ASAO・GREEN)として日体大健志台グランドを中心に活動していた。2009年より、DJ(田園ジュニア)として田園ラグビースクール単独で活動を開始。毎年年末には神奈川県スクール選抜として数名が全国ジュニア・ラグビーフットボール大会に出場している。
現在では幼児から中学生まで約350名の生徒が集う、県内でも有数の大規模のスクールに成長した。地域に根差し近隣の皆様に愛されるスクールを目指し、2018年には特定非営利活動法人格を取得し、活動を広げている。

赤間校長が言う『スクールの理念』は、

1.元気な子供になってほしい。
2.ラグビーを好きになってほしい。
3.ラグビーを通じてよい友達を作ってほしい。
4.ラグビースピリットを身につけてほしい。
5.その上で出来たら上手になってほしい。
6.その結果として勝負に勝ったり、ラグビーの将来を担う選手になってほしい。

というものである。
この理念に賛同したコーチ陣は、保護者を中心に現在100名強。
校長・副校長を中心に幼児・小学生担当と中学生担当の統括コーチが一人ずつ。さらに、安全対策担当コーチ、広報担当コーチ、普及担当コーチ、イベント担当コーチ、事務局担当コーチ等々を分業する。そして原則としてそれぞれ自分の子供が所属する学年『以外』の指導を行う。
田園ラグビースクール独自の『基本プレイ指導マニュアル』は作成・改訂を加えながら年々受け継がれてきており、これを基にしたコーチの指導講習会を年に数回行ない、全コーチがひとつのプレイに同じ指導を行なうことを心がける。
赤間会長は「素晴らしいコーチ陣、協力的で理解ある父母、素直な子供たちに恵まれていると言う事が自慢だ」と言う。
自分の意志でラグビーを始める中高生と異なり、スクールの子供たちの多くはお父さん・お母さんの意志でその門を叩くことがほとんど。保護者の動機は「ラグビーが好きで」「ノーサイドの精神に共感して」といった不変のものから「外で遊べる機会がほとんどないから」「私立小学校に通っているので、地元の友達がほしくて」といった世相や地域柄を反映させるものまで様々だ。そこでコーチ陣は「まず大切なのは、子供たちにラグビーを好きになってもらうこと」という赤間会長の言葉をもらう。

春の県内外スクールとの交流試合、そして毎年恒例の菅平高原での夏合宿を経て、秋には小学3年生以上が一番の目標にしている神奈川県大会に挑む。田園ラグビースクールでは、どの学年もどの試合にも「均等割り」のチーム編成で臨むのが伝統。1 本目2 本目といった構成はせず、戦力が均等になるようにメンバー構成する。当然ながらスクール内マッチではC チームがA チームに勝つこともしばしばである。そこで勝ったり負けたりするのは必然。みんなが喜びや悔しさを何度も経験する。また5 年生になると、慣れ親しんだ白紺の段柄ジャージから名前入りのジャージに変わり試合に臨む。このジャージの背番号は16 番以降のみで抽選により決定。1 番から15 番までのレギュラー番号は中学生になってから、自分の力で掴んでほしいというスクールの思いが込められている。ただし、コーチ陣が花園や日本代表といった、プレイヤーとしての頂点ばかりに目を向けているわけでもない。「その中で、子供たちに何を教え、何を残してあげられるのか。」それが田園ラグビースクールコーチの大きなテーマである。

田園ラグビースクールは、2008年に15周年を迎え、記念交流試合と記念パーティーを催した。
2012年には設立20年の節目を迎え、20周年記念誌「轍」の発刊、新横浜プリンスホテルでの記念式典を開催。また地元 国学院大学ラグビー部様の協力のもと、県内スクールを招いて記念試合を行い、盛大にスクール誕生20年を祝った。
2013年には中学部(DJ)が創立5年目で神奈川県春季大会を優勝、東日本大会を全勝優勝、そして同年9月に開催された太陽生命カップでは、初出場で全国3位という栄冠に輝いた。

現在は顧問の水谷眞氏も、開校当時リコーの監督を務めながらスクールコーチを兼任していた。当時を思い出し「日曜日の朝から田園ラグビースクールの練習を見て、その後、このグランドでリコーの練習(監督)をやっていた。社会人よりも子供たちの練習の方が難しかったよ。どうやってラグビーを好きになってもらえるかを、いつも考えていたなあ・・・。」と振り返る。

最後に、『国立や秩父宮である必要はない。有名チームでなくていい。ラグビーでなくてもかまわない。仲間たちと事を成し遂げる素晴らしさに出会ってほしい。ひとの痛みをわかってほしい。そしていつの日か、自分のフィールドで最高の自分を演じてほしい。』
田園ラグビースクールは30周年に向け、皆様方からのご指導ご鞭撻を頂戴し、県下全ラグビースクールと共にさらなる発展を目指して参ります。